書評

今月のベスト・ブック 幻想と怪奇

今月のベスト・ブック 幻想と怪奇

文芸評論家であり、150冊を超えるアンソロジーを編纂刊行しているアンソロジストでもある東雅夫さん。幼少期から古今東西の怪奇幻想小説を読み漁った“おばけずき”が紹介する新刊はハズレなし! 美しくも儚い夢幻の世界にようこそ。

今月のベスト・ブック『夜行奇談』東亮太 著/KADOKAWA (2023年9月3日)
今月のベスト・ブック『人狼ヴァグナー』ジョージ・W・M・レノルズ/国書刊行会(2021年10月14日)
今月のベスト・ブック『ユドルフォ城の怪奇』(上・下)アン・ラドクリフ/作品社(2021年11月3日)
今月のベスト・ブック『虚魚(そらざかな)』新名 智/KADOKAWA(2021年12月5日)
今月のベスト・ブック『綺羅と艶冶の泉鏡花〈戯曲篇〉』泉 鏡花/双葉社(2021年12月29日)
今月のベスト・ブック『幻妖能楽集』波津彬子/KADOKAWA(2022年1月30日)
今月のベスト・ブック『蒼い夜の狼たち』寺崎美紅/たばやま観光推進機構(2022年3月5日)
今月のベスト・ブック『私の居る場所 小池真理子怪奇譚傑作選』小池真理子/角川ホラー文庫(2022年4月2日)
今月のベスト・ブック『夜の都』山吹静吽/KADOKAWA  (2022年5月5日)
今月のベスト・ブック『メキシカン・ゴシック』シルヴィア・モレノ=ガルシア/早川書房(2022年6月9日)
今月のベスト・ブック『吸血鬼ラスヴァン』バイロン、ポリドリほか/東京創元社(2022年7月8日)
今月のベスト・ブック『お住の霊 岡本綺堂怪異小品集』岡本綺堂/平凡社ライブラリー(2022年7月28日)
今月のベスト・ブック『アナベル・リイ』小池真理子/KADOKAWA(2022年8月30日)
今月のベスト・ブック『岡本綺堂 怪談文芸名作集』岡本綺堂 著 東雅夫 編/双葉社(2022年10月2日)
今月のベスト・ブック『陽だまりの果て』大濱普美子 著/国書刊行会(2022年11月8日)
今月のベスト・ブック『丹 吉』松村進吉 著/KADOKAWA(2022年12月1日)
今月のベスト・ブック『秋雨物語』貴志祐介 著/KADOKAWA(2022年12月31日)
今月のベスト・ブック『吸血鬼の匣』山本タカト 著/芸術新聞社(2023年2月5日)
今月のベスト・ブック『押川春浪幽霊小説集』押川春浪 著/国書刊行会(2023年3月8日)
今月のベスト・ブック『ボーンズ・アンド・オール』カミーユ・デアンジェリス著 川野靖子訳/ハヤカワ文庫NV(2023年4月2日)
今月のベスト・ブック『吸血鬼ヴァーニー 或いは血の饗宴 第1巻』J・M・ライマー&T・P・プレスト著 三浦玲子&森沢くみ子訳/国書刊行会(2023年5月2日)
今月のベスト・ブック『英国の幽霊城ミステリー』織守きょうや著 山田佳世子 画/エクスナレッジ(2023年6月5日)
今月のベスト・ブック『夜と月の呪祓師 異聞深川七不思議』水川清子 著/猿江商會(2023年7月8日)
今月のベスト・ブック『禍』小田雅久仁 著/新潮社(2023年8月4日)
著者プロフィール
評:東雅夫
1958年神奈川県生まれ。アンソロジスト、文芸評論家。82年から「幻想文学」、2004年からは「幽」の編集長を歴任。11年『遠野物語と怪談の時代』で第64回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)を受賞。編著に『文豪たちの怪談ライブ』『クトゥルー神話大事典』「文豪怪奇コレクション」シリーズ、監修書に「怪談えほん」シリーズのほか、150冊を超えるアンソロジーを編纂刊行。