小説
冬霞
イラスト:鎌田みか
あらすじ

南北朝時代、実父である征夷大将軍・足利尊氏に認められず、叔父直義の養子になった足利直冬。めまぐるしく動く情勢の中、いずれ実父か養父かのどちらかに付き、もう一方を攻めねばならぬ時が来る――。直義に父、護良親王を殺された霞と直冬が出会い、やりきれぬ宿命を背負ったふたりの切ない戦いが幕を開ける!

森山光太郎(もりやま・こうたろう)
1991年熊本県生まれ。立命館大学法学部卒業。幼少期より大伯父から歴史の手ほどきを受ける。2018年『火神子 天孫に抗いし者』で第10回朝日時代小説大賞を受賞し、デビュー。他の著書に『卑弥呼とよばれた少女』『弟切抄 鎌倉幕府草創期』『草莽の臣』などがある。