会員制のジムで働きながら夫と二人で細々と暮らしていた鳴海は、ある日突然、南雲栄輝という男から電話をうける。栄輝の母・八重子の行方を知らないかと訊ねられ、鳴海は二十五年前に最後に会った八重子を思い浮かべるが──。