炉辺閑話で紹介していただけませんかというお手紙、お葉書をずいぶん頂戴している。内容は、こんなことに気がついているの、日本中であなただけですよというものばかり。ご期待に応えて、紹介いたします。
私は時代劇、とくに「三屋清左衛門残日録」のファンなのですが、それを炬燵に入って観ていると、義理の娘が「あら、三屋さん」と、隣りに入ってきます。にっこり笑いながら。
「な、なんだよ」
「だって、お義父さんは、蜜を吸うのが大好きな、蜜屋吸左衛門でしょ。ほら、また吸っていいのよ」
「い、いいのか」
「ハイ」
これの繰り返しです。
わたし、「武蔵小杉物語」というのを自費出版しました。武蔵小杉は、わたしのアダ名で、「武蔵」はわたしが二刀流であることからきています。「小杉」は、ナニが小さな杉のようだから。ぜひ読んでください。
ニューヨークで、Tawny Snakeというバーに入り浸ったことがあります。店名にあるTawnyは「黄褐色の」、Snakeは「蛇」という意味。
何の店かと思ったら、黄褐色の蛇とは「うんこ」のことで、まさに店じゅうがスカトロでした。あの、心地よいまでの悪臭を忘れることができません。
精神科医からの手紙。「セックスというのは、ふだん人に見せないところを見せ合うことで、精神の解放なのです」
イギリスで、女の子がいちばん嫌がる侮辱の言葉、それは、
Lady of easy virtue
このバーチューというのは貞操のことで、それがイージーな女、つまり「させ子」を意味するからです。
所変れば品変る──。
日本では「傷口に塩」。
アメリカでは「傷口にタバスコ」。
国体の5000m競走で、本間姓の2選手が転倒しました。
「本間2転倒」
さわり尻、ええのんか
(徐々に変わって……)
沢尻エリカ
上司のわたしが、かわいい部下のあの坊やを可愛がりすぎたのよ。突然のことで、本当にかわいそうなことをした。
「何があったんですか?」
「わたしが上司
坊やが腹上死」
わたし、岡谷綾子です。
英文表記はOKAYA AYAKO。
下から読んでも、オカヤ・アヤコ。
ちょっと違いで大違い──。
コーンスターチ(cornstarch)は、トウモロコシからつくった澱粉。
コン・スターチ(con・starch)は、精液泥棒。
都内に畑をいくつも持っていたばっかしに……。
遺産争いで、多田さんは胃薬が手離せないそうです。「多田遺産」。
「うまい!」と表現する、ほぼ世界共通のボディ・ランゲージ。そう、親指を立てる、サム・アップ。
だけど、日本人には馴染まないよね。
とくに、年配の人がサム・アップをやると、下品なだけ。
日本人の場合、「うまい!」は、にっこり笑顔でうなずくだけでいいんだよ。
井崎さんはお気付きでしたか?
こんな言葉が、レース結果にひそかに刻まれたこと。
2020年12月19日(土)、阪神メーンのタンザナイトS。上位1~3着に入った馬の、名前の上の部分が、つなげると「ラヴジル」になっていました。
1着「ラヴ」ィングアンサー
2着「ジ」ョーアラビカ
3着「ル」ッジェーロ
ラヴジルって、愛液のことですよね。
これでは、阪神というより、下半身。
うちのお爺ちゃんは、90歳を越えて滑舌がわるくなり、競馬中継を見つつ、
「カフェファラオ」
のことを、
「カメフェラオ」
と呼んでいます。わざとなのか……。
母の勝子は幼い頃、「おかち」と呼ばれていたそうです。母の妹は、綿子と書いて、わたこと読むのですが「めんこ」と呼ばれてました。ふたり合わせて「おかちめんこ」。ひどいですよね。
これで十分の一を紹介したくらい。大量のお便り、ありがとうございます。
【八百言】大谷の負うた荷。重く輝くMVP。 米津洋太郎(作家)