不思議の国の不可解殺人
5.
「痛い痛い……」
どこまでもどこまでも、落ちていきます。
「痛いわよ……」
「本当に、痛い?」
アリスの声で気づきました。痛いと思っていたけれど、特に痛くありません。転がっているうちに慣れてきたようです。どこまで転がるのかしら?
「止まるまでは暇よ、赤ずきん。あたしと何か歌わない?」
ごろごろごろ……転がっているあいだの暇つぶしなんて初めてでした。
「それより、帽子屋殺人事件について整理しましょう」
「えー、つまんない。赤ずきん、つまんない」
アリスは不服そうですが、赤ずきんは構わずに続けます。
「ティーパーティーが始まる前、ヤマネはテーブルクロスの下に誰もいないことを確認しているわ。そのあと、誰かがテーブルクロスの下に潜り込んで帽子屋のお腹を刺すなんてこと、できる? 潜り込むところを、三月うさぎ、ヤマネ、そして帽子屋本人にも気づかれちゃいけないのよ」
「簡単じゃない」
アリスは笑いました。
「ものすごーく、小さくなればいいのよ」
「そんな馬鹿なこと……」
と言いかけ、この世界ではけして馬鹿なことでないことに気づきました。ピンクのキノコのかけらを食べて小さくなれば、気づかれずにテーブルの下に潜れそうです。それでもう一度大きくなって帽子屋を刺し、さらに小さくなって逃げる……。
どん、と二人は硬いところにぶつかって止まりました。
「ここはどこ?」
ごつごつした岩場でした。目の前には海が広がり、右側に鉛筆みたいな細長い灯台が立っています。ざざーん、ざざーんという波の音が響いています。
「トランプの兵隊たちは?」
と振り返ると、不思議なことに、今落ちてきた斜面などなく、どこまでも岩場が広がっているのでした。
「どういうことよ、この世界は」
「気にしたってしょうがないでしょ」アリスはあっけらかんとしたものでした。「それより赤ずきん、何か聞こえない?」
「何か?」
「泣き声のようなものよ」
赤ずきんは耳を澄ましました。ざざーん、ざざーんという波の音の中、たしかに「おーいおいおい、おーいおいおい」という泣き声が聞こえるではありませんか。
「あの灯台のほうじゃない?」
言うやいなや、ずんずん歩いていくアリスのあとを、赤ずきんは追いました。岩場だと言うのに、やけに歩きやすいのが気になります。ごつごつしたのは見た目だけで、足の裏にはあまり感じません。
灯台の出入り口の扉は壊れて取り外されていて、中を覗くと、奇妙な生き物が二匹、いました。
一匹は、全身鱗に覆われ、翼の生えた、小さなドラゴンのような見た目。もう一匹は、亀の胴体に豚の顔と手足がついた生き物です。
「グリフィンよ」アリスが小声で耳打ちしました。「もう一匹はよく知らない」
泣いているのは、グリフィンのほうです。そして、亀のほうは床に仰向けになったままぴくりとも動きません。その周囲には血が飛び散っています。
「また死体!」
赤ずきんは思わず叫びました。
「ねえ、あなた、あなた」
アリスがグリフィンに話しかけました。
「なんだい、君たちは」
「私は赤ずきん」
「あたしはアリスよ。どうして泣いているの?」
「親友の海亀もどきが死んでしまったんだ。おーいおいおい」
たしかに、目の前の亀は死んでいます。いや、赤ずきんの知っている亀ではありません。
「海亀もどきって何?」
グリフィンに訊ねると、
「『海亀風スープ』ってあるでしょ? あれの材料さ」
よくわからない答えが返ってきました。赤ずきんにわかるのは、この不思議な国には、亀と豚のあいのこの生き物がいて、それが今、目の前で死体となっているということだけでした。
「初めて会った人にこんなことを言うのは悪いけど、赤ずきんにアリス、誰が海亀もどきを殺したのか、突き止めてくれないかい?」
くふ、くふ、くふふ……後ろを振り返ると、あの太った猫が空中にぷかぷか浮いて笑っています。こうやって、突然謎解きが始まるのにはもうなれました。しかし……
「ちょっと待って」赤ずきんはグリフィンに言います。「そもそも、どうして『殺された』ってわかるのよ?」
「見てのとおり、海亀もどきは、灯台の上から転落したんだ」
飛び散った血などの状況を見るに、たしかにそう思えます。
「自殺じゃないのね?」
「海亀もどきは、灯台に上ろうなんて考えたことはさらさらないはずさ。見てくれよ、あの短い脚」
甲羅から突き出た二本の足は、たしかに短く、二十センチほどしかありません。あれで膝が曲がるものでしょうか。
「あの階段を上れると思うかい?」
グリフィンが指さしたのは、灯台の内側をぐるぐるぐるとらせん状に上っていく階段でした。一つの段の高さは、海亀もどきの足の長さと同じぐらいです。よじ上れないことはないでしょうが、転落死するほどの高さまで上るのは至難の業に思えます。
「この灯台はもう何十年も使われていない。海亀もどきはこの灯台を住まいとして使っていたのさ。僕たちは今日、午後五時十三分から行われる♡の女王様のクロッケー大会に一緒に行く約束をした。午後三時に僕がここを訪れる約束をしたんだ。ところが来てみたら、扉は内側から鍵がかけられていて開かない」
名前を呼んでも海亀もどきが出てこないので、胸騒ぎがして、体当たりして扉を壊したというのです。
「赤ずきん、あなた、海亀もどきを殺した犯人を突き止めてあげたら?」
アリスが言いました。
「犯人って言ったって、私はこの不思議の国の住人たちをそんなに知らないのよ」
「お願いだよ、赤ずきん。おーいおいおい。おーいおいおい」
グリフィンがあまりに大粒の涙を流すので、赤ずきんは「わかったわ」と言わざるを得ませんでした。
「でも、条件があるわ、グリフィンさん」
「なんだい?」
「私たち、今、女王のトランプの兵隊に追われているの。出入り口の外で見張って、もし彼らが来てもここにはいないって言ってくれる?」
「う……うん。わかったよ」
それなら、と、赤ずきんは海亀もどきに近づいていきました。白目を剥いているその顔は、まごうことなき豚です。裏返していないのではっきりとわかりませんが、甲羅から落ち、甲羅が割れて出血しているのでしょう。
「甲羅が割れるっていうことは、相当上から落ちたんじゃないかしらね」
赤ずきんは頭上に目をやりました。明かりを点けるための台が遠くに見えます。
「グリフィンさん、あなた、あの上に上ったことは?」
外で見張りを始めたグリフィンに訊ねました。
「ないよ。この灯台は灯台だけど、沖合いを船が通らなくなってからだいぶたつからね。もう明かりは入れないのさ」
「まだトランプの兵隊は来なそうだわ。ちょっと飛んで行って、見てきてくれない?」
アリスが言いますが、グリフィンは首を横に振りました。
「飛ぶ? 飛ぶなんて、とても」
「背中に翼があるじゃない。私の読んだ絵本では、グリフィンはそれを使って空を飛んでいたわ」
「そんなの、お祖父ちゃんのお祖父ちゃん世代の話さ。もうずっと前からグリフィン一族は、空なんか飛べないよ」
「役に立たない生き物ね」アリスは毒づくと、階段のほうへ向かっていきます。「ちょっと行ってみましょうよ」
「そうね」赤ずきんも追いかけます。
手すりがあるので落ちる心配はありませんが、ぐるぐると上っていくうちに赤ずきんは言い知れぬ不安を覚えてきました。
灯台のてっぺんは、柵に囲まれた丸いスペースでした。けして広くないその場所で、まず赤ずきんの目に付いたのは、楕円形の透明な板でした。
「なにかしら、これ」
両手でようやく持ち上げられるぐらいの大きさです。
「窓じゃない? ほら」
アリスが指さす先に目をやります。たしかに窓にガラスははまっておらず、海風がびゅうびゅう入ってきます。赤ずきんは板を抱え上げ、その窓にはめてみました。
「形が全然違うわ」
板はレンズの一種でしょうか。表面は真っ平ではなく湾曲しています。
「高っかーい!」
アリスはすでに板に興味を失い、柵にもたれて下を見ています。
「あーあ、血が飛び散って花のような模様。あれは、パンジー? いや、クレマチスって言ったほうがいいかしら。でも、右下の花びらがちょっと欠けているようね」
赤ずきんもアリスのそばから下を覗きました。たしかに血を花びらにたとえたら、右下の一枚が欠けているように見えます。それにしても細長い建物です。もしここで大きくなるキノコを食べたら、すぐに横幅がつっかえて身動きが取れなくなってしまうでしょう。
なんだか頭がくらくらしてきて、天井を見上げました。
「あれ」
赤ずきんは視線の先に気になる個所を見つけました。
ドーム状になった灯台の天井。その一部がひび割れているのです。古い建物でしょうからひび割れていてもおかしくないのですが、どうも自然にひび割れたようではありません。何か、硬いものがぶつかったような割れ方です。しかも、ごく最近……
「海亀もどきを下から打ち上げたのかしら?」
ちょっと前に、アラビアで似たような推理をしたことを赤ずきんは思い出しました。でも、そのトリックには火薬が必要です。この不思議な国に果たして、火薬があるものでしょうか――。
「おい!」「おい!」
下で、聞き覚えのある声が響いて、飛び上がりそうになります。
「赤ずきん、トランプの兵隊たちだわ!」
「しっ!」
二人は柵から顔を引っ込めました。
6.
「これはこれは、女王陛下の兵隊さんたち、どうしたんですか」
下で、グリフィンの声が聞こえました。
「俺たちは、帽子屋を殺害した者を突き止めることができなかった二人の女の子を追いかけてきた。ここにいないか?」
「『ここにはいないって言って』と言われております」
「なに? ということは、いるということか?」
「えーと、いないことになっております」
赤ずきんは髪の毛が逆立ちそうになりました。
「この上にいるのか?」
「上にいるというのは、秘密になっております」
「上だな。よーし!」
かつかつと、ぺらぺらの足が階段を上りはじめています。
「もう、なんなのよ、あのグリフィン!」
赤ずきんとアリスは同時に叫びます。
「いたぞ!」「待て!」
「どうしましょうアリス。下りて行ったんじゃ、鉢合わせよ」
「それならこっちしかないわ」
アリスは窓に向かっていきます。頭を突っ込みますが、体が通りません。その姿を見ていて、赤ずきんは助言します。
「キノコよ、アリス」
「あ、そうね」
二人は同時に、ポケットからピンク色のキノコのかけらを取り出し、ぱくっとかじりました。
「量を考えないといけないわ」
「わかってる」
二人の身長は、半分ぐらいになりました。これなら窓を潜り抜けられます。
「いたぞ!」「大人しくしろ!」
トランプ兵が上がってきました。二人は窓を通り抜け、灯台の外へ出ました。足場に立ちます。
「おい、こっちにこい」
トランプ兵は窓を通り抜けられず、槍が二本、外へ飛び出してきました。
「でも赤ずきん。なんとか逃げられたけど、このあとはどうしよう?」
冷たい海風は、小さくなった二人を今にも吹き飛ばしそうな勢いでした。こういうピンチになると、赤ずきんの頭は冴えてきます。
「大きくなるほうのキノコよ。外に出たらこっちのもの。灯台よりも大きくなれば地面に足がつくわ」
二人は緑のキノコのかけらを取り出し、ぱくり。ぐん、と体が大きくなっていきます。ぱくり、ぱくり、ぱくり、ぱくり。ぐん、ぐん、ぐん、ぐん……十回食べるころには、二人の体は灯台の二倍くらいの大きさになり、足が岩場につきました。窓から二人の様子を眺めているトランプの兵隊たちは口々に何かを言っていますが、アリが何かを叫んでいるような感じでまったく聞こえません。
「これで逃げられるわね」
海と逆のほうは、草が海風になびいているなだらかな丘になっていて、石畳の道がゆるやかに延びています。二人はそっちへ駆けだします。
しかしすぐに、赤ずきんを違和感が襲いました。
「ねえアリス、なんだか膝が痛くない?」
「それは、体が大きくなったからじゃない?」
何せ、二人の体は今、灯台の二倍もあるのです。灯台は中が空っぽですが、赤ずきんの体の中には、脳や骨や血や内臓が詰まっているのですから、灯台よりもずっと重くなっていて当然です。その重みが二本の足にのしかかっていると想像したら、今にも膝をつきそうでした。
「元の大きさに戻って逃げましょう」
「あたしも今、そう思っていたとこ!」
ピンクのキノコをぱくりと食べると、体は小さくなっていきました。
「戻ったわ」
「やっぱりこれぐらいの大きさがいちばんいいわね」
二人はうなずきあい、石畳の道を上っていきます。もう大丈夫かしらね、とスピードを緩めたそのとき、
「やい」「やい」
すぐ両脇の草ががさがさ動いて、ひょっこり、二枚のトランプの兵隊が顔をのぞかせました。
「お前たちは女王陛下のクロッケーに行くつもりか」「行くつもりか」
道へ出てきたその二人の声は、少し低いようでした。♠の8と♧の9。さっきの兵隊とは違う兵隊で、薄っぺらい剣を携えています。
「ええ、そうよ」
すると兵隊は、ひゃっひゃひゃと笑いました。その笑い方があまりにも人を馬鹿にしたようでしたので、赤ずきんはムッとしました。
「何よっ?」
「引っかかったな」「クロッケー大会は中止だとお達しがあったのさ」
トランプ兵たちはまだ笑っていましたが、急に表情を険しくしました。
「裁判に変更だ」
「裁判ですって?」
「そうだ。女王陛下の臣民、帽子屋が殺された。そして、海亀もどきもだ」
「知ってるわ」
赤ずきんの答えに、ヒュー、とトランプ兵たちは口笛を吹きます。
「知ってるだろうさ。お前たちがやったんだから!」
「いいか。女王陛下は、お前たちの首を刎ねる準備をしている。そのための裁判さ」
二枚のトランプ兵は意地悪な顔を近づけてきます。
「待ってよ。どうして私たちがやったことになっているの?」
「そういう訴えがあった。三月うさぎからな!」
赤い目をぐるぐるさせているあのうさぎの顔が頭に浮かびます。
「あいつめ!」アリスがまた、口汚くなっていました。「初めて会ったときからまともじゃないと思っていたけれど、本当におかしいじゃない」
「三月うさぎがおかしいんじゃないわ」
赤ずきんは言いました。
「この国の人たち、動物たち、みんな、まともじゃない!」
♠の8が剣を振り上げます。
「お前たちを、捕まえる」
「捕まるもんですか!」
びゅん、と振り下ろされた剣をさっと避けて、赤ずきんとアリスはまた逃げました。石畳はまだまだ続いています。右手には木々が生い茂る森が続いていますが、やがて大きな岩の前に出ました。ふと見ると、その岩に割れ目があります。そばに黄色のペンキで何かが書かれた看板がありました。
「『逃げ道』ですって。赤ずきん、割れ目に逃げ込みましょう」
「なんで逃げるための専用の道があるのよ」
とはいえ、割れ目はちょうど二人が横になって進めるぐらいの狭い幅でした。身をかがめて入り、小走りで進んでいきます。
「俺たちがここを進めないと思うのか」「トランプの薄さをなめるなよ」
追ってきたトランプの兵隊たちも体を横にして、すすす、と割れ目に入ってきます。二人よりも頭二つ分ぐらい背が高いので、その首から上は、割れ目から上に出ていました。
赤ずきんとアリスの目の前に、割れ目の出口が見えてきます。
ぱっ、と視界がひらけると、そこはバラの庭園でした。美しい白バラが咲いているのですが……
「大変だ大変だ」
「このままでは女王様に首を刎ねられる」
「急げ急げ」
「このままでは女王様に首を刎ねられる」
何枚ものトランプの兵隊が、赤いペンキの缶を持って、刷毛でその白バラを赤く塗っているのです。手持ちのはさみで白バラを切って袋に回収しているトランプも数枚います。
「赤ずきん、どうする……?」
アリスが慄いた様子で訊いてきます。
「大変だ大変だ」
「女王様は赤いバラをご所望だ」
「急げ急げ」
「このままでは女王様に首を刎ねられる」
「おい、俺のはさみを知らないか? ここに置いといたんだが」
「知らん」
「おい、俺のはさみは。ないと、白バラを回収できないんだぞ」
赤ずきんは状況を察しました。女王様の命令で赤いバラを植えなければならないところを、白いバラを植えてしまったようです。だから赤く塗るか、摘み取って隠蔽しようとしているのでしょう。
「彼らは自分の仕事に夢中で私たちには気づかないわ。こっそり素通りしましょう」
「そうね」
二人は身をかがめます。そのとき、赤ずきんは足元で光っているものを見つけました。拾ってみるとそれは、一本のバターナイフでした。
「えっ」
気味の悪いことに、そのバターナイフは先端から持ち手まで、まるごと血まみれだったのです。これは、ティーパーティーから消えたもの? 赤ずきんに、ひらめきの稲妻が落ちました。
「そういうこと……?」
頭の中で、いろいろなことがつながっていきます。大粒の涙。血まみれのバターナイフ。海亀もどきの血。天井のひび割れと透明の板……ほんの数秒のうちに、今まで見てきた二つの殺人事件の真相が、はっきりと見えてきました。
「何やってるの、赤ずきん。早く行くわよ」
アリスに肩を揺すられた、そのときでした。
「うわああ!」「うわああ!」
岩の割れ目のほうから空気を劈くような叫び声が聞こえたのです。白バラを赤く塗っていたトランプ兵たちが一斉に、赤ずきんたちのほうに注目しました。
ひらり、ひらり。赤ずきんとアリスの間に、紙が二枚、舞い落ちてきます。
ああ、無残! それは、二人のトランプ兵の首から上でした。胴体とつながっていた部分は、赤く染まっています。
「ややっ!」
「ややややっ!」
ペンキの缶を投げ出し、庭中のトランプ兵たちが走り寄ってきて、赤ずきんとアリスはあっという間に囲まれてしまいました。
「これは、俺たちの仲間!」
「♠の3と、♧の10」
「いや、♧の10はここにいる」
「♠の3は、今日は風邪をひいて休みだよ」
「とにかく、俺たちの仲間!」
トランプ兵たちの恐ろしい目が、赤ずきんとアリスに突き刺さります。
「お、ま、え、た、ち、が、殺したのか……」
「違うんだってば。私たちはこのトランプたちに追いかけられていたのよ」
アリスが手を大きく振って弁明しました。
「なぜ追いかけられていた?」
「帽子屋を殺した犯人を見つけられなかったから。この赤ずきんがね」
「あのね、私のせいにしないで」
「何っ? 帽子屋を殺したのは、お前たちだって?」
トランプの兵隊たちは驚いた様子で、みんなで同時にぴょんと跳びあがりました。
「違うんだってば。何を聞いているの?」
「捕まえろ!」
「わあ」「きゃあ」
あわれ、赤ずきんとアリスは、捕まってしまったのでした。