51歳の私が愛したのは、70歳の男性。「言い寄れない」中高年女性たちに――。R-18文学賞大賞作家がこだわりと覚悟をもって描いた中高年の愛と性 『今日の花を摘む』田中兆子インタビュー(前編)
51歳の会社員女性と70歳の素封家男性の出会いから始まる小説『今日の花を摘む』。本作は二人の恋愛の行く末を描きながら、作者自身も想像していなかったという物語展開を迎える。女による女のためのR-18文学賞大賞やSense of Gender賞大賞を受賞するなど確かな手応えのある作品を生み出している田中兆子氏に、最新刊執筆の背景を語ってもらった。