エッセイ・コラム

ミステリー中毒

ミステリー中毒

推理小説の裏側に、それを生んだ社会が見える。解剖学者のユーモアと明晰な論理のメスがミステリー読み方を一変させる、快感読書エッセイ!

養老孟司(ようろう・たけし)
1937年神奈川県鎌倉市生まれ。62年東京大学医学部卒業。1年のインターンを経て、同大学解剖学教室に入る。81年東京大学医学部教授に就任、95年東京大学を定年間に退官する。京都国際マンガミュージアム館長、日本ゲーム大賞選考委員会委員長、NPO法人「ひとと動物のかかわり研究会」理事長などを歴任。89年『からだの見方』(筑摩書房)でサントリー学芸賞を受賞、2003年『バカの壁』(新潮社)で毎日出版文化賞を受賞する。