上役に暴言を吐き謹慎処分を受けた裄沢広二郎は、定町廻りのお役を解かれて古巣の用部屋手附同心として復帰した。そんな裄沢にとっての最大の懸案は、奉行所内での己の処遇などではなく、幼馴染みの同心・来合轟次郎と美也の祝言のことだった。そしてその婚儀を阻もうとする者が現れ……。人気書き下ろしシリーズ第四弾。