筧忠兵衛は田宮老人から頼まれ、定海藩新藩主・樺島直高の剣術稽古の相手を務めることになった。一方、藩主押し込めの場から消えた神原采女正は瀬戸内の名もない島に暮らしていたが、その神原の名で旧藩主擁立を画策する企てが進んでいく。大反響の書き下ろし長編時代小説第七弾。