お役への復帰を指示された用部屋手附同心の裄沢広二郎は、元小者の三吉から、悪名高い御用聞きによる無道な捕縛の目撃譚を聞かされる。
その御用聞きを使っているのは、かつて隠密廻りに登用されたこともある臨時廻りの安楽吉郎次だという。
同輩から安楽の経歴と人となりを聞いた裄沢は、安楽より出された入牢証文発行申請を手許に留め置き、一計を案じる。
書き下ろし痛快時代小説シリーズ、待望の第八弾!