捕り違えに端を発し欠員が生じた廻り方の穴を埋めるため、隠密廻りを拝命した裄沢広二郎は、吉原面番所で立ち番に就く日々を送っていた。ひょんなことから年季明けを目前に控えた遊女・狭衣と言葉を交わすようになった裄沢は、吉原を出たら幼馴染みと所帯を持つと語る狭衣の明るい気性を好もしく思っていた。そんな折、半籬の遊女屋で泥棒騒ぎが出来する。泥棒はすぐに捕まったものの、被害に遭った遊女屋が狭衣のいる梶木屋だと知り、裄沢は妙な胸騒ぎを覚える──。書き下ろし痛快時代小説、人気シリーズ第九弾。
北の御番所 反骨日録 【九】 廓証文
定価:770円(税込)
判型:文庫判
ISBN:978-4-575-67186-5
発売日:2023年12月13日
拡大する
今、大注目の奉行所小説! 第9弾
泥棒騒ぎに巻き込まれ窮地に陥る吉原傾城
花魁道中に込められた一日千秋の思い
時代小説SHOW 時代小説ベスト10[文庫書き下ろし部門]
2021年・2022年 2年連続ランクイン!
関連記事
関連作品