沼里藩主真興(又太郎)の弟、房興が川藤仁埜丞とともに江戸に移ってきた。そんな折り江戸では、義賊ともてはやされる窃盗団が跳梁し、同心樺山富士太郎はその探索にあたっていた。ある夜、大店の酒問屋に押し入った窃盗団と出くわした佐之助は、その一団を捕らえようとするが、賊の用心棒に斬られ重傷を負ってしまう。