湯瀬直之進が斬った緒加屋増左衛門の正体は、土崎周蔵の兄だった。一年程前に刑死したはずの増左衛門が生きていた真相を探っていく中、直之進は新たな刺客に襲われる。一方、何者かの奸計に嵌り、町方に追われる身となった佐之助にも刺客の影が迫っていた。次第に明らかになっていく腐米汚職の実態とその黒幕とは……。好評書き下ろし長編時代小説シリーズ第十弾。!