攫われた弟房興の身を案じる沼里藩主の真興は、国許を発ち江戸を目指していた。日暮れ間際、江戸藩邸の門を潜ろうとした真興一行を、房興を奪った刺客員弁兜太の凶刃が襲う。辛うじて危難を逃れた真興を中心に、房興奪還を目指す直之進が江戸の町を奔る!シリーズ第二十二弾。