愚川人という号を持ち、江都一の通人として知られる佐賀大左衛門は、あらゆる階層の若者にとって学びの場となる学問所設立を目指し、その準備を進めていた。ある日、湯瀬直之進とともに川藤仁埜丞を訪ねた大左衛門は、その帰り道、面体を隠した刺客に襲われ、目に重傷を負ってしまう。