佐賀大左衛門が日暮里に開校した秀士館の剣術指南役についた湯瀬直之進は、おきくとの間にも子供が生まれ、秀士館の長屋で新たな暮らしを始めていた。そんな折り、全国各地を渡り歩いて名刀を買い付けて江戸に戻ってきた鎌幸が、突如姿を消してしまう。鎌幸の行方を追い始めた直之進だったが……。人気書き下ろしシリーズ第三十三弾。