書評

今月のベスト・ブック 海外ミステリー

今月のベスト・ブック 海外ミステリー

巷に溢れる新刊の山。本当に面白い小説はなんだ? とお探しの貴方に小説推理の書評連載陣がズバッとお答えします! 「海外ミステリー」の担当は酒井貞道さん。明晰な論理のメスで作品を切り、硬質で格調の高い文章でその魅力を説く、気鋭の書評家です。今月の血湧き肉躍る本をご紹介します。

今月のベスト・ブック『卒業生には向かない真実』ホリー・ジャクソン 著 服部京子 訳/創元推理文庫 (2023年8月30日)
今月のベスト・ブック『強盗請負人』スタン・パリッシュ/ハヤカワ文庫(2021年10月12日)
今月のベスト・ブック『暗殺者の献身』(上・下)マーク・グリーニー/ハヤカワ文庫(2021年11月2日)
今月のベスト・ブック『獣たちの葬列』スチュアート・マクブライド/ハーパーBOOKS(2021年12月4日)
今月のベスト・ブック『シリア・サンクション』ドン・ベントレー/ハヤカワ文庫(2021年12月28日)
今月のベスト・ブック『クライ・マッチョ』N.リチャード・ナッシュ/扶桑社ミステリー(2022年1月29日)
今月のベスト・ブック『アリスが語らないことは』ピーター・スワンソン/創元推理文庫(2022年3月4日)
今月のベスト・ブック『黒き荒野の果て』S・A・コスビー/ハーパーBOOKS (2022年4月1日)
今月のベスト・ブック『天使の傷(上・下)』マイケル・ロボサム/ハヤカワ文庫(2022年5月4日)
今月のベスト・ブック『捜索者』タナ・フレンチ/ハヤカワ・ミステリ文庫(2022年6月8日)
今月のベスト・ブック『過ちの雨が止む』アレン・エスケンス/創元推理文庫(2022年7月5日)
今月のベスト・ブック『嵐の地平』C・J・ボックス/創元推理文庫(2022年7月27日)
今月のベスト・ブック『われら闇より天を見る』クリス・ウィタカー/早川書房(2022年8月27日)
今月のベスト・ブック『魔術師の匣(上・下)』カミラ・レックバリ/ヘンリック・フェキセウス 著 富山クラーソン陽子 訳/文春文庫(2022年10月1日)
今月のベスト・ブック『このやさしき大地』ウィリアム・ケント・クルーガー 著 宇佐川晶子 訳/早川書房(2022年11月6日)
今月のベスト・ブック『死が三人を分かつまで』 ケイティ・グティエレス 著 池田真紀子 訳/U-NEXT(2022年11月30日)
今月のベスト・ブック『テロリストとは呼ばせない』 クラム・ラーマン 著 能田優 訳/ハーパーBOOKS(2022年12月28日)
今月のベスト・ブック『影の王』 マアザ・メンギステ 著 粟飯原文子訳/早川書房(2023年4月1日)
今月のベスト・ブック『弔いのダマスカス』デイヴィッド・マクロスキー 著 堤朝子訳/ハーパーBOOKS(2023年5月1日)
今月のベスト・ブック『悪魔はいつもそこに』ドナルド・レイ・ポロック 著 熊谷千寿訳/新潮文庫(2023年6月2日)
今月のベスト・ブック『恐るべき太陽』ミシェル・ビュッシ 著 平岡敦 訳/集英社文庫(2023年7月5日)
今月のベスト・ブック『愚者の街(上・下)』ロス・トーマス 著 松本剛史 訳/新潮文庫(2023年8月2日)
著者プロフィール
評:酒井貞道
1979年生まれ。早稲田大学法学部卒業。ミステリーを中心に書評を執筆している。
評:北上次郎
1946年、東京都生まれ。ミステリー文学評論家。2000(平成12)年まで「本の雑誌」の発行人を務める。1994年に『冒険小説論』で日本推理作家協会賞受賞。