新吾が施療した松江藩の女中は背に拷問のような傷を負っていた。数日後、女中と中間の遺体が屋敷外で見つかり、その状況から心中とされた。新吾は間宮林蔵から、二人が林蔵の間者だったと打ち明けられる。二人の死に疑問を抱いた新吾は真相を探るのだったが……。好評・書き下ろし長編時代小説、第14弾!!