日本橋堀留町にある蕎麦屋「薬味蕎麦」の主人・龍右衛門の倅が、下谷稲荷町で蕎麦屋を開きたい、と辻六に相談してきた。龍右衛門は地主の彦左衛門と旧知の仲だったので、この件はすんなり認められ、唯念寺前に新たに蕎麦屋が作られることになった。しかし、稲荷町の料理屋「しげ虎」の虎蔵と龍右衛門はかつて兄弟弟子の間柄で、龍右衛門の独立をめぐってひと悶着あった、と大工の棟梁から聞いた辻六は、ふたりがまた揉め事を起こさないか不安を覚える。自身番を舞台にした人情時代小説待望の第三弾!
下谷稲荷町自身番日月抄 【三】 薬味蕎麦
定価:781円(税込)
判型:文庫判
ISBN:978-4-575-67269-5
発売日:2026年1月14日
過去の因縁が新たな争いごとの火種に!?
自身番を舞台に庶民の人情模様を描き出す
大好評シリーズ待望の第三弾
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