検事の華岡は、殺人の容疑で元プロ野球選手を起訴したが、ある男の証言により一審は無罪となる。控訴に向けて事件を調べ直す華岡は、病院で起きた安楽死事件も担当しており、その事件に、証言をした男の息子が関わっていたことが判明する──。複雑に絡み合う事件に、自身の過去を重ねる華岡。安楽死をめぐり、終末期医療のあり方を問うヒューマンミステリー。
死の扉
定価:880円(税込)
判型:文庫判
ISBN:978-4-575-52818-3
発売日:2025年1月15日
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殺人事件の裏にある安楽死の謎
終末期医療のあり方を問うヒューマンミステリー
「家族の秘密」を描きつづける著者の感動作!
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どの家族も重い秘密を抱えながら生きていて、それが謎解きとしっかり結びついているのが小杉ミステリの持ち味だ。本作も、読み応え充分の力作である。──日下三蔵(文芸評論家)