小説
ヨモツイクサ
あらすじ
その森には『何か』がいる。
人ではない。ヒグマでもない。
究極の遺伝子を持つ生物の名は──ヨモツイクサ。
本屋大賞ノミネート『ムゲンのi』『硝子の塔の殺人』を超える衝撃作。
医療ミステリーのトップランナーが初めて挑む戦慄のバイオ・ホラー!
北海道旭川にアイヌの人々が怖れた禁域《黄泉の森》がある。その禁域を開発しようとする会社の作業員達が行方不明になり、現場には《何か》に蹂躙された痕跡だけが残されていた。警察はヒグマの仕業だと断定したが、人智を超えた殺戮はヒグマとは考えられない。道央大病院に勤める外科医・佐原茜の実家は黄泉の森のそばにあり、7年前に家族が忽然と消える神隠し事件に遭い、今も家族を捜していた。この2つの事件は繋がっているのか。作業員が死ぬ前に見た蒼い光とは何か? ヨモツイクサとはいったいなんなのか?
5月17日『ヨモツイクサ』発売記念! 単行本の69ページまでを特別公開いたします。
『ヨモツイクサ』試し読み