連載一覧

もはや年末の風物詩。今年も読書ランキングの季節がやってまいりました。「小説推理」が誇る書評家陣が、それぞれの担当ジャンルのベスト5を発表します。あなたのお気に入りのあの本の順位を確かめるのもよし。読…

この町で過ごす最後の日、ぼくはクラスメイトの星野さんに〈水なし沼〉に呼び出された。「穴を掘ってほしいの」と彼女は言うけれど、どうして穴で、なんでぼくなのか。「わたしが東くんを今日ここに呼び出した理由…

性産業の厳罰化に伴い、性的な描写すら抽象化された2050年の日本。貧富の差も広がり、希望も見えない掃きだめの街で、親友同士の朱里とはーちゃんは、互いに寄りかかりながら生き抜いていた。やがて2人は今の状況…

情報を読み取るデバイス「グラス」が不具合を起こし、ある対象を認識しなくなってしまった。問い合わせたカスタマーサービスからは、取り留めのない、奇妙なメッセージが届く。大注目の才能が放つ新感覚SF。

インターネット上で良くも悪くも話題になる配信者たち。正義系、暴露系、救済系など、「◯◯系」の配信者たちにまつわる事件に迫る連作ミステリー。

この人は俺に会いに来たんじゃないかな……八馬建設東京本社営業部に勤務する松谷遼平は営業部のアルバイト、隠善つくみに奇妙な思いを抱いた。運命の絆に導かれるふたり。不思議な吸引力を持つ、濃くて澄んだ物語。

弱いし、強い。十六世紀半ば、戦国の世の九州に生まれた知られざる名君の物語。書は好まず、刀はもっと好まず。柳川城主の嫡男・蒲池鎮漣はその気弱で優しい性質から姫若と揶揄され、腹違いの兄・鎮久が家督を継ぐ…

子どもを幸せにするには、親も幸せにならないと――。「いま困っている親子」を助けるために園長が自宅を改築して開園したすずめ夜間保育園。中学時代、保育園で職場体験をしたことがきっかけで保育士になった風汰…

27歳の春崎悠太は、長年付き合っている恋人のさやかと結婚を控えている。でも、なんだか気分がのらない。それは結婚という枠組みに対する違和感なのか、なんなのか。そんな折に大学時代の風変わりな友人のことを思…

推理小説の裏側に、それを生んだ社会が見える。解剖学者のユーモアと明晰な論理のメスがミステリー読み方を一変させる、快感読書エッセイ！

理性や論理が優先される社会生活の中で、カチカチに縮こまってしまった自意識から解放されたい一心で、毎日見る夢を描き続けた、全く新しい夢漫画。呉智英氏絶賛！

八津丘高校の陸上部メンバーの初詣。いつもと違う副部長の清瀬の様子が気になる柊は、神社で起こった「雪の密室」の謎に挑む。注目作家の青春ミステリーを特別公開。発売中の文庫『その意図は見えなくて』も併せて…

写真家・小澤忠恭が日本中に点在する聖地を旅する。なぜそこが聖地と呼ばれるようになったのか。日本人の起源に迫りつつ、その圧倒的な光景を撮影した。

悪人を狙って殺害、死体遺棄現場を名画そっくりに再現する連続猟奇殺人犯「リプロマーダー」。七件目の事件が発覚した直後、警視庁科学捜査研究所のプロファイラー・野中琴音が犯人は自分だと告白し、命を絶った。…

芸術は高尚なもの？　いいえ、もっと面白くなくちゃ！身近な創造物から美術館展示まで、思わず「すごい」と唸る味わい深いアートの世界を美術作家・岡本奇太郎が紹介する。

オークションを支配するのは金への欲望か、美への欲求か──日本の弱小オークションハウスで働く若手社員・小洗凜太郎が見た様々な人間模様！

この言葉の意味、なんだっけなあ……そんな時に使うのが国語辞典ですが、どんな人が作ったのでしょう。国語辞典編集の先駆者にして大家となった金田一京助の生涯をたどる知的好奇心に満ちた評伝。

嘘か真か「おもしろイイ」話。井崎式競馬予想から生まれた仰天話から、居酒屋で聞いたクスっと笑える面白話まで、お茶の間の人気者がお送りします。

旅の喜びは、人との出会いと、おいしい「ご飯」！アジア各国を旅する著者が写真とともに届ける、風味絶佳な満腹エッセイ！

新宿・歌舞伎町──。日本一の歓楽街に集う「居場所のない」若者たち。実家の群馬から家出してきた少女・七瀬もそんな一人だった。15歳にして歌舞伎町に流れついた七瀬は、この街で生きて行く術を身に付けていくが･…

男性は孤独に弱くてひとりぼっちでいると生きる気力を失い、おかしくなってしまう──売れない小説家兼雇われコンビニ店長の春来は、ややバズったツイートを見た途端にずっと一人の生活に耐えられるかどうか不安に…

いつからだろう？素直に泣けなくなったのは。 弱さを抱えた主人公たちが生きてく上で大切なことを知る、希望の物語。

一生に一度でも、「あの日」に戻ることができたなら――。そんな切実な思いが叶えられるところがある。その名も鎌倉一条神社。参拝客も少なく、宮司と巫女の美形兄妹が切り盛りするさびれかけた貧乏神社だけれど、…

広島から家出して上京した17歳の桧山光希は、ふとした出会いから足場工事会社「須田SAFETY STEP」の見習い社員になることに。そこには、見た目はいかついがナイスガイな先輩たちがいて、光希にとっては新鮮な驚き…