小説
戦ぎらいの無敗大名
あらすじ
弱いし、強い。十六世紀半ば、戦国の世の九州に生まれた知られざる名君の物語。書は好まず、刀はもっと好まず。柳川城主の嫡男・蒲池鎮漣はその気弱で優しい性質から姫若と揶揄され、腹違いの兄・鎮久が家督を継ぐことを推す者も家中に多い。下剋上で大内義隆が家老の陶隆房に討たれ、筑後、肥前など西国も激動の波が押し寄せる。
弱いし、強い。十六世紀半ば、戦国の世の九州に生まれた知られざる名君の物語。書は好まず、刀はもっと好まず。柳川城主の嫡男・蒲池鎮漣はその気弱で優しい性質から姫若と揶揄され、腹違いの兄・鎮久が家督を継ぐことを推す者も家中に多い。下剋上で大内義隆が家老の陶隆房に討たれ、筑後、肥前など西国も激動の波が押し寄せる。