小説
曜変の女
安楽岡美穂
あらすじ

徳川家光を三代将軍に育て上げた江戸時代屈指の女傑・春日局。ただ強いだけではなく、なぜ彼女は戦国の気風のこる江戸初期に女性ながら権力を手にするにいたったのか? 歴史小説の新鋭が描く令和の女傑像。

佐藤雫(さとう・しずく)
1988年香川県生まれ。2019年、『言の葉は、残りて』(「海の匂い」を改題)で第32回小説すばる新人賞を受賞してデビュー。近刊に『残光そこにありて』『行成想歌』『花散るまえに』などがある。