夜な夜な面体を隠した妙な侍の一団が浅草界隈に現れるという噂がたち、その真相を探ろうと探索に乗り出した南町奉行所定廻り同心の高村源吾。三味線堀近くにある肥後国岩倉藩大沢家の下屋敷を見張っていた高村の前に、遊び人風の若い男の平七が現れる。実家の茶問屋を勘当され無宿人となった平七が、大沢屋敷の様子を窺うのはなぜなのか、そして妙な侍の一団の正体とは!?