既に盗人稼業から足を洗った「仏の宗平」が、千住の寮で捕縛され斬殺された。かつて宗平にまんまと出し抜かれ、面目を潰した火付盗賊改の矢崎采女正による捕物だった。しかも、矢崎が宗平の首を小塚原の刑場に晒すという噂が流れ……。宗平と昵懇の間柄だった眠り猫の勘兵衛は、矢崎の目論見を阻止することができるのか!? 人気書き下ろし時代小説第八弾。