同業者を出し抜き、大名旗本家御用達の金看板をいくつも手に入れた米問屋「井筒屋」。その井筒屋に目を付けた眠り猫の勘兵衛と故買屋の吉五郎は、密かに金蔵を破るべく内偵をはじめるが、井筒屋の周辺では何やら別の盗賊の影が見え隠れしはじめ……。書き下ろし時代小説、大好評シリーズ第三弾。