「旅と人生社」の新人記者・藤原冬美は、関修二郎と、東武鉄道の特急「リバティ会津111号」で東北地方への取材旅行に出る。車中で、著名な経営コンサルタントの平川敏生と遭遇するが、その日、上野駅に到着した東北新幹線「なすの270号」のトイレで財務省のキャリア官僚、土屋健次郎の遺体が発見される。十津川警部が捜査に乗り出し、容疑者として平川が浮上するが、十津川は決定的証拠をつかめずにいた……。