定町廻り同心の岡本達之進の屋敷できびきびと働くおえんを見て、岡本は日々に張り合いが出たと満更でもない様子だ。その岡本が処分を下した火牛党だが、壊滅の憂き目に遭った残党らは当然恨みをもっている。そしてそれは身内であるはずの、奉行所内にも……。岡本に悪計が忍び寄る。窮地に勇実と龍治の助太刀は間に合うのか。看病してくれるおえんに岡本が伝えたこととは? 各所で情が交錯し、ますますもって目が離せない江戸の群像小説。シリーズ待望の書き下ろし最新刊!
拙者、妹がおりまして 6
定価:693円(税込)
判型:文庫判
ISBN:978-4-575-67119-3
発売日:2022年7月14日
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千紘19歳。その手は、近くて遠い……
全4話すべてに「新しい恋」がある、心浮き立つ第6巻!
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千紘がどんな道を選ぶのかわからない。勇実にできるのは、どうか千紘が傷つけられることのないようにと、祈ることだけだろう。(本文より)
「悩ましきは両手に花」…… 千紘への想いを確認。龍治に恋の好敵手現る?
「厄除けの岡達」…… ともに暮らせばわかってしまう、いい女。大人の恋。
「蝶と燕」…… 矢島道場を覗いていた目的は? 過去の思慕にけりをつける。
「卯の花の愛し人」…… 武術の達人のご隠居が一目惚れした意外な相手とは。
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