医者の家の三男坊である大平将太に妹ができた。というのは、長崎の薬種問屋に江戸における商売に有益な縁談がまとまり、嫁入りする当の娘が家格の釣り合いを取るため、まずは養女として大平家に入ったからだった。将太はあろうことかその妹にひと目惚れ。そのうえ縁談は破談になってしまった。長崎にも帰れず、居心地悪そうにする妹に将太は冗談を言うなどして、強張った心をほぐしてやるのだったが……おっと、こちらにも気になる兄と妹が!? 好評書き下ろしシリーズ第9弾。
拙者、妹がおりまして 9
定価:737円(税込)
判型:文庫判
ISBN:978-4-575-67156-8
発売日:2023年4月12日
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菊香と千紘。仲良き二人が姉妹になる日は来るのか?
ところが、当事者である千紘の兄・勇実は取り返しのつかない大失言を!
大人気お江戸の青春群像シリーズ、待望の最新刊!
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それぞれの人生を、いま真っ直ぐに突き進む!
「拙者、妹ができまして」
大平将太にお家の事情で、突然妹ができる。あろうことか、将太は一目惚れをしてしまう。
「悪縁」
ついに尾花琢馬の兄の仇が見つかった。そのとき琢馬は――。
「年貢の納め時」
おえんが懐妊し、岡達は一世一代の訴えに出る。一方、勇実は想い人の菊香に対して大しくじりを……。
「分かれ道の手前」
余命幾ばくもない祖母のためにも悠之丞は千紘との婚姻を望む。龍治との一騎打ちの行方は。
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