5
卒業式に相応しい、晴れた朝になった。
結局僕は、仕返しを考えている生徒が誰かわからないままだった。井上を疑う気持ちは拭い去れないが、証拠がない以上、式に出席させないわけにはいかない。
職員室で行われた事前のミーティングでも議題になったが、卒業式の取りやめなどできないという結論になった。脅迫メールが来たわけではないのだから、という校長の言葉に、送っておけばよかったとふと思ってしまった。そのぐらい、僕はこの件に気持ちが取られている。
式の前に教室で、ショートホームルームを行う。
噂を知らない生徒がいるかもしれないが、そうとは言わずに注意喚起だけはしておこうと思った。
「いろんなことがあった一年間、いや、三年間だったと思う。さまざまな体験をし、感じることも考えることもあっただろう。きみたちの人生は、この先、ずっとずっと長く続くんだ。今日が転機とならないよう、悔いることのないように、大切な一日を過ごしてほしい。お願いだ」
どうか思いとどまってくれ。そう思いながら頭を下げる。
「先生、言い間違えてますよ。転機とならないようじゃなく、転機になるから、でしょう? 今日はひとつの区切りですもんね」
森野のつっこみに、教室がどっと沸いた。
いや森野おまえ、噂を知っているんだから気づけよ。そう言いたかったが、一緒に笑った。
「すまんすまん。緊張したんだよ。だが間違いというのは、こんなふうにたまに発生するものなんだ。人との行き違いもそうだ。わずかなことで人との縁や人生を棒にふらないよう、冷静になってほしい。きみたちならそれができる」
文月は気づいたようだ。眉根を寄せ、怖いほどに真剣な目でこちらを見てくる。西村と浅沼もさかんに視線を送りあっている。井上は……
井上が笑った。にやり、と表現するにふさわしい笑顔だ。
昨日の電話で「違います」と言っていたが、本当にそうなのか? 嘘をついたんじゃないのか?
人は嘘をつく。本心を悟られないためになら、嘘ごとき、たやすくつく。
井上と話をしないと。
そのとき教室の天井近くにつけられたスピーカーから、卒業式が行われるので在校生は体育館に移動を、卒業生は入場までの待機室になる一階の特別教室に移動を、というアナウンスが流れた。担任の教師も卒業生を迎えるために、在校生の次に体育館に入らなくてはいけない。
「起立!」
とクラス委員が声をかけた。生徒たちが立ち上がる。
「みんな、行こうぜー。うちのクラスの待機室は生物教室だからな。出席番号順に並ぶことになるから、早い人からなるべく先に出る!」
今、このタイミングしかない。
男女混合の五十音順で、井上の番号は二番だ。すでに歩きはじめている。だがほかの生徒も動きだしていて、邪魔になって近づけない。
と、井上が教室のうしろからいったん窓側に戻って、心美のそばに寄った。
「おい、なにをするつもり……」
僕が声をかけかけたとき、ふたりが並び、互いの顔を見つめた。そしてすぐ離れる。
今のはなんだ。
僕はふたりを追おうとしたが、ふたりとも教室を出てしまった。心美──唐沢もまた番号が早いのだ。
慌てて廊下に出たところ、一組の担任から声をかけられた。この状況で彼女らを追うのは、リスクが大きい。
別れたとはいえ、一時期、僕は生徒である心美とつきあっていたからだ。
きっかけは、心美の父親が亡くなったことだった。気が強く、いつもクラスの中心にいる心美だったが、さすがに落ち込んでいた。気持ちも不安定だったのだろう、スマホに何度も電話をかけてきた。本則としては、生徒や保護者に個人のスマホの番号を教えたりしないのがルールだが、学校の終業後や休日に連絡を取らなくてはいけないケースがあれば例外として伝えることはある。心美には、葬式やその後のさまざまな手続きがあって教えてしまったのだ。
教師として心配していたし、なぐさめてもいた。けれどいつのまにか、そういう関係になった。心美がすでに十八歳だったことも、影響している。
近くで会うのを避けたかったため、休みには僕の車で遠くにでかけた。夏休みごろにはすっかり心美も元気になり、わがままが出てきた。そのころから徐々に、ぶつかるようになった。本来の心美は我が強く、他人に譲ろうとしないタイプなのだ。僕はどちらかというと、おとなしい女性が好きなのに。
言った言わないの話は、水掛け論になりがちだ。
心美が、クラスメイトから父親の死で得をしたようなことを言われた、自分で進路も将来も好きに決められるといった内容だ、と訴えがあったときには驚いた。しかもそれを言ったのがおとなしい井上だという。
にわかには信じがたかったが、僕が疑ったせいなのか、心美は西村と浅沼の友人ふたりにも井上の話をしたようだ。そこから一気に、井上はひどいという噂が広がり、彼女は学校に来なくなった。三年生の二学期になって不登校になるだなんて、これはまずい。
僕はなんとか丸く収めようとした。いったいどんな機会に井上からそれを言われたのか、相手の言葉を誤解したのではないか。そうやって追及していくうちに、心美の反応がブレていった。
そしてついに告白したのだ。
僕が、井上のような子が好みだと言ったため、嫉妬心から嘘をついたのだと。
なんだそれは。
僕はそんなこと、言った覚えはない。おとなしい女性が好きなのはたしかだが、生徒の名前を出すはずがない。
けれどこれも、言った言わないの話。水掛け論をするよりも、早く蓋をしたほうがいい。
だから僕は、水に流すようふたりに言った。受験も近い。無駄な時間を使ってはいけないと。
真面目な井上は、素直に従った。このまま授業を休んでいては損になると気づいたのだろう。心美には、嘘だとバレないうちに収束させないと心美自身の立場が悪くなると悟らせた。そして、受験もあることだし、いったん距離を置こう、大学生になってから堂々とつきあえばいいと伝えた。心美はしばらく渋っていたが、プライドの高い彼女のことだ、僕の心が離れたことがわかったのだろう。いつしか電話もかけてこなくなり、大学入学共通テストのあとには「もっといい男をつかまえる」と、向こうからふってきた。
僕にとっては満点の結末だ。心美にとっては、甘酸っぱい青春の思い出として心に刻まれるだろう。
卒業式がはじまった。
開式の辞、国歌斉唱に続いて、式のメインである卒業証書授与になる。まず一組からスタートだ。僕は体育館の壁面側にある教職員席で、生徒が順番に壇上へと進むようすをほかの先生がたと一緒に眺めていた。
さっきの心美と井上のようすは、本当になんだったのだろう。
平手打ちでもするかと思ったが、ただ顔を見合わせただけ、ガンでもつけたのだろうか。だがどちらも睨んではいなかった。たしかめるかのように相手を見ただけだ。
まさか。
僕は、昨日の心美との電話を思いだす。
──本当にほかに思いつかない? もっと考えてみたら?
あの「ほかに」というのは、心美とのことを指していたのでは。
心美は僕との関係をばらすつもりでは。仕返しは僕に対してなのではないか。
生徒から生徒への仕返しだと考えていたけれど、そうとも限らないんじゃないか。斎藤の妹が聞いたキーワードは、卒業式と、三年二組パニックだ。人の口を経るうちに、生徒同士の諍いで仕返しが行われるかのように思われていった。教頭までもがだ。
教頭が僕にそう示唆しなければ、もっと早くにその可能性に気づいていただろうに。
「穂高先生、そろそろ二組ですよ」
三組の担任に耳打ちされた。僕は立ち上がった。うちの学校では、生徒が卒業証書を受け取るために壇上へ進むタイミングで、担任がその名前を呼ぶ。僕は出席番号の一番を呼んだ。知らずに声が震えていた。続いて二番の井上。落ち着いたようすで校長の前に立ち、証書を授与され、壇上から下りていく。彼女はなにもしないようだ。やっぱり井上ではないのか。いや、もっとあとでするつもりかもしれない。仕返しを考えているのは井上であってほしい。
数人あとに、心美を呼んだ。声が上ずってしまう。
心美が校長の前に立つ。
演台のマイクを奪ったらどうしよう。叫んだらどうしよう。たらり、たらりと、僕の額から汗がしたたり落ちる。
心美が証書を受け取り、礼をして小脇に抱え、階段を下りていった。
なにもしない?
「穂高先生」
三組の担任が怪訝そうに声をかけてきた。次の生徒が困ったように視線を投げてくる。僕は慌てて名前を呼ぶ。
順々に生徒が前方へやってきて、順々に席へと戻っていった。二組の番が終わった。
僕はその場にへたりこみそうになった。崩れるように席に着く。
「具合でも悪いんですか。汗がすごいですよ」
隣に座る一組の担任が心配してくれた。いっそ体調が悪いと言ってこの場から去りたい。けれどいない間になにかが起こっては困る。僕はぎこちなく笑顔を返した。
校長式辞、来賓挨拶に祝電の披露、在校生送辞に卒業生答辞までスムーズに終わった。
あとは校歌斉唱だけだ。それが終われば閉式の辞で、卒業生が退場となる。早く終わってほしいと願う。
その一方で、僕は少しだけ落ち着きを取り戻していた。
心美になにかできるとしたら、さっきの卒業証書授与のときぐらいだと気づいたのだ。答辞を担ったのは別の生徒だし、校歌は全員で歌う。
よくよく考えれば、これだけの人がいる場だ。教師、同級生、後輩、そして保護者、なにかすればその人たちに一生後ろ指をさされる。特に、今日まで育ててくれた保護者に、どんな顔向けができるというのだ。僕がこの場でなにかしようものなら父親に殴られかね……
しまった。心美の両親はもういないんだった。いままでの人間関係を断ち切る覚悟ならできる。
いや、いやいやいや、きっと伯母が来ているだろう。そこまでの度胸はないだろう。
校歌をつっかえつっかえ歌いながら、僕は祈る。Aメロ、Bメロ、そしてサビ、あとワンフレーズだ。よし終わった。
そのとき──
6
昨日、わたしに連絡をしてきた心美ちゃんは、優唯がそばにいると伝えると、話を聞いてほしいとあらためて切り出した。
「あたし、一時期、穂高先生とつきあっていたんだ」
「えええええー?」
ふたりして叫んだ。その衝撃で、心美ちゃんに対するもやもやした気持ちがいったん吹っ飛んだ。
「……お、おじさんじゃん。三十超えてるよ」
「どこがいいの」
と冷たい声で言ったのは優唯だ。
「見かけカッコいいほうだと思うし、お父さんが死んだあとだったから、あたし別にファザコンじゃないつもりだったけど、寂しくて、頼りたい気持ちになって」
優唯と顔を見合わせた。わかるような、わからないような、だ。
「それでまあいろいろあって、端折るけど、穂高先生の好きなタイプは優唯ちゃんみたいなおとなしい子だとわかって、あたしが嫉妬して、穂高先生に嘘をついた。……優唯ちゃんがあたしに、親がいないから自由に進路や将来が選べるようなことを言ったって」
「なっ」
再び叫びかけたのはわたしだけで、優唯は表情をなくしてわたしの腕をつかんだ。爪が食いこみそうなほど、強く。
「穂高先生はその話を疑って、ニッシーたちに本当かどうかを確認した。彼女たちが怒って、そこから噂が広がった。それがあのときの真相。……ごめんなさい」
優唯はなにも言わない。ただ震えが伝わってくる。代わりにわたしが言った。
「ごめんなさいもなにもないでしょ!」
「わかってる。そのとおりだよ。最初に嘘をついたあたしが一番悪い。引っ込みがつかなくなって、嘘だと認められなかった。自分でも最低だと思う。本当に本当にごめんなさい。でもね、……ううん、言い訳になるから、でもねは変だけど、ただね、穂高先生のなかでは、ニッシーたちにその話をしたのは、あたしってことになってるの。あたしが、疑っている穂高先生に焦れて、話をした、って」
「どういうこと?」
「穂高先生、ときどきそういうことあるんだよ。自分の脳内で勝手に話を作ってるっていうか、間違いを認めないっていうか、いつの間にかこっちが悪いことになってる。自覚なく嘘をつくんだよ。それですっかり気持ちが離れた」
「心美ちゃんはわざと嘘をついた。一方で、穂高先生は自覚なく嘘をつく、ってこと? なにそれ、サイテー」
「……うん。本当にすみませんでした」
「言い方変えても同じだよ。だから許してってこと? 優唯に仕返しされるんじゃないかって、そう思ってたんじゃないの? だからこうやって連絡してきて」
どちらがニッシーたちに話したかなんて真相、どうでもいい。わたしは心美ちゃんの嘘が許せない。優唯もわたしの隣で唇を噛んでいる。
「違う。それは思ってない。本当に。続きがある。仕返しの話も。聞いて。お願い、切らないで」
仕返しの話? とお互い眉をひそめながら、わたしたちは心美ちゃんの話の続きを待った。
「あたし、優唯ちゃんに謝りたいと思ってた。弱くてずるずると延びちゃったけど、謝るつもりだったんだよ。それから……もうひとり謝りたい人がいた。ここもあたしの弱いところなんだけど、この先会う機会のなさそうな、その人を先にしたの。優唯ちゃんには卒業式の日にしようと思った」
「もう会わなくて済むから?」
「そう」
「あのさ、最低以外の言葉が浮かばないんだけど」
「うん……。それで、その人に会って告白したら、その人も、穂高先生が都合の悪いことを自分に押しつけてきたんじゃないかって疑っていた。あたしのことについても嘘を言われてて。ふたりしてショックで。……仕返しすることになった。最大の効果が得られるタイミングで」
「仕返し?」
やっと優唯が口を開いた。小さな声で問う。わたしは確認の意味でもう一度訊ねた。
「仕返しをする相手は穂高先生で、実行するのが心美ちゃんってこと?」
「あたしは協力する程度。卒業式の時間と式次第を伝えただけ。だけど先に噂が立っちゃった。あたしがスマホで連絡をとっていたところを、一年の生徒に聞かれたせいで」
「奈緒子ちゃんの妹だね。わたしも誤解された」
武道場の裏で誰かと誰かが会話をしていたかのように思われていたけれど、実際は、スマホに向けて話していたということか。
「それもごめん。迷惑かけて。噂が穂高先生にまで届いちゃって、さっきあたしのスマホに電話があった。で、優唯ちゃんが変に攻撃されたらいけないと思って」
「攻撃?」
「ニッシーとかが文句言ってきそうでしょ。彼女のほうに釘をさそうとも考えたけど、あの子が騒いで、うっかり穂高先生に伝わったらまずいと思ってやめた。というか、ほかの人に話したの、今がはじめて」
わたしたちはまた互いに目を見合わす。
「話してくれてありがとう、とでも答えると思う? なにを言っても、心美ちゃんのしたことは変わらないよ。優唯を傷つけたんだよ」
「……うん。一生、許してくれなくても仕方ないと思ってる。それと、優唯ちゃんに伝えてくれって言われた、その人に。ちゃんと守れなくてごめんねって」
校歌斉唱が終わった瞬間、体育館後方の扉が開き、外からのまばゆい光が差し込んできた。ハンドマイクを持ったシルエットが、光のなかに立っている。
「生徒のみなさん、卒業おめでとう! 先生がた、お疲れさまでした。この場を借りて、私は告発したい」
大音量で聞こえる声に、場がざわめきだす。
「三年二組の主担任だった小林里奈です。十月から休職しています。私が学校に来られなくなったのは、生徒のせいでも過大な仕事のせいでもありません。穂高一也先生のパワハラのせいです!」
何人かの先生が慌てたようすで後方に走る。黒いスーツ姿の小林先生が早口になった。
「六月に男子生徒の諍いがあり、原因が恋愛による三角関係だったため女の私には言いづらいこともあるだろうと、穂高先生は私を対話の場から外しました。けれど諍いがなかなか解決しないと、私が問題を放置したせいかのように生徒に触れ回ったのです。それ以来、生徒たちから頼りないと思われてしまいました。十月に女子生徒が不登校になったときも穂高先生は、発端を追及しようとする私を止め、当事者双方から信用されていない、面会を拒否された、と嘘をつきました。先日、その当事者生徒のひとりが、自分のせいで私が休職したのではと謝りにきて、欺瞞がわかりました。ほかにも、あらゆる連絡漏れが私のせいにされ、使えない人間だと何度も罵倒され……。けれど私自身も自分が未熟だという認識があったので言い返せないまま──」
二年生を担当する先生が、小林先生の肩をつかんだ。別の先生がハンディマイクを取りあげる。小林先生が身をよじりながら大声を出す。
「休んでみてやっとわかったんです! 私は穂高先生に、すべて自分が悪いかのように思いこまされていたと! 穂高先生は都合の悪いことを忘れるんです。嘘をつくんです。そして全部ひとのせいに──」
小林先生の口が、三人目の先生によって塞がれた。四人目の先生が加わって、ついに外へと連れだされる。見ていてかわいそうだったけれど、覚悟の上らしいからやらせてあげたいと、昨日、心美ちゃんは言っていた。辞めるためのケジメをつけたいのだと。
体育館のざわめきが止まらない。
静粛に、静粛に、と前方、司会のマイクから声がする。これで卒業式を終えます、と無理やりのように締められ、卒業生は退場、と叫ばれた。
揃わない拍手の中、わたしたちは体育館を出ていく。
「三年二組パニック、本当に語り継がれそうだね」
わたしは前を行く優唯に追いついて並び、話しかけた。優唯がうなずく。
「昨日聞いたときは、本気かなと思ったけど、本当にやったんだ、小林先生。私、ちょっと興奮してる」
「わたしも。穂高先生、処分されるよね。されなかったら怒る。ううん、されなかったらわたし、学校だろうが教育委員会だろうが働きかける」
わたしは拳を作って優唯に見せつけるように掲げる。
「そうだね。もし処分されなかったら、一緒に訴えよう」
「一緒に? じゃあわたしたち、卒業してもサヨナラじゃないよね」
優唯がわたしの言葉に、苦笑していた。
「味方をしてくれてありがとうって、言ったじゃない。忘れたの?」
わたしは優唯の腕に、自分の腕を巻きつけた。優唯が肘を上げて、その手を握ってくる。ふたりで肩を押しつけあいながら歩いていく。笑いながら。
「優唯ちゃん、彩芽ちゃん」
心美ちゃんから声がかけられた。足を止める。
「あらためて、ごめんなさい。あたし教室に戻ったら、本当のことをみんなに話すから」
「別にいいよ。そのままで」
優唯がそっけなく言う。
「でも」
「穂高先生、卒業証書授与のあたりでなにか気づいたんだろうね、めっちゃ焦ってた。それを見てたら気分が晴れた。だからもう、心美ちゃんは、いい」
そう言われた心美ちゃんが、神妙な表情で頭を下げる。
わたしは優唯とつないでいないほうの手で、心美ちゃんの肩を叩いた。
「卒業おめでとう、わたしたち」
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