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小説

はぐれ又兵衛例繰控(一)駆込み女

坂岡真[著]
はぐれ又兵衛例繰控(一)駆込み女
あらすじ

南町奉行所で例繰方れいくりかたの与力を務める平手又兵衛は周囲から「はぐれ」と呼ばれる変わり者。過去の類例を完璧に諳んじるなど驚異の記憶力で仕事はそつなくこなすが、厄介事には無関心。だが、奉行所へ駆けこんできた女郎の死をきっかけにある記憶を甦らせた又兵衛は、幼馴染みで鍼医者の長元坊ともども悪党退治に乗りだす――。『鬼役』の坂岡真が贈る、待望の新シリーズ第一弾!

はぐれ又兵衛例繰控 一 駆込み女
坂岡真[著]
判型:文庫判
定価:726円(税込)
坂岡真(さかおかしん)
1961年新潟県生まれ。早稲田大学卒業後、11年の会社勤めを経て文筆の世界へ。四季折々の江戸の情緒と人情の機微を、繊細な筆致で綴る時代小説には定評がある。主なシリーズに「照れ降れ長屋風聞帖」「帳尻屋始末」「帳尻屋仕置」(双葉文庫)、「鬼役」「鬼役伝」(光文社文庫)、「あっぱれ毬谷慎十郎」(ハルキ文庫)、「火盗改しノ字組」(文春文庫)、「新・のうらく侍」(祥伝社文庫)、「人情江戸飛脚」(小学館文庫)、「うぽっぽ同心十手綴り」(中公文庫)、単行本『絶局 本能寺異聞』(小学館)、『一分』(光文社)などがある。本シリーズと「鬼役」「鬼役伝」シリーズで第11回日本歴史時代作家協会賞「シリーズ賞」を受賞。