商家の娘との不義により裁きを受ける一人の浪人。軽追放が妥当かとおもわれたが、新たな事実が判明し、極刑に処す事態に。牢屋敷に戻された浪人だが、火事騒ぎの際の解きはなちとともに行方をくらましてしまう。沙汰の如何にかかわらず死罪が確定した浪人だが、裏に潜む真実を知った又兵衛は、男を救うべく奔走する──。怒りに月代朱に染めて、許せぬ悪を影裁き。時代小説界の至宝坂岡真が贈る、令和最強の時代シリーズ第十弾!