連続して起こった殺しの死体の懐には、木彫りの猿と葛の葉が入れられていた。事件の影に哀しい姉妹の仇討ちが隠されていたことを知った八尾半四郎は、同心の立場を超えて助太刀してやりたいと考える。書き下ろし長編時代小説、好評第17弾。