天明七年、江戸市中は飢饉の影響で混迷を極めていた。その一方で、長らくの間だぼ鯊からの命は下ってこず、忠兵衛はおぶんと重太郎とともに束の間の平穏を味わっていた。だが、それは帳尻屋を襲う未曾有の大嵐の前の静けさに過ぎなかった――。蔓延る悪に引導を渡す、闇の男たちの活躍を描く、大人気シリーズ、圧巻の最終巻!!