悪を懲らしめて善悪の帳尻を合わせるという「帳尻屋」の成り立ちには、どうやら時折蛙屋忠兵衛を訪ねてくる「だぼ鯊」と綽名される奉行所の役人が大きく絡んでいるらしい。琴引又四郎は「帳尻屋」の仕事を手伝いながら、その謎に迫っていく。紙縒で封印された愛刀を抜く時は訪れるのか? 期待のシリーズ連続刊行第三弾。