正月十五日、廻国修業の旅に発った雪乃の身を案じつつ、茅野神社の梅市に赴いた八尾半兵衛は、薄曇りの空に泳ぐ角凧を操っている武家の少年と知り合った。書き下ろし長編時代小説、好評第15弾。