夫婦あわせて、もうすぐ180歳。中年となった3人の息子たちは、全員独身――。明石家の主である新平は散歩が趣味の健啖家で、女性とのコミュニケーションが大好き。妻は、そんな夫の浮気をしつこく疑っている。長男は高校中退後、ずっと引きこもり。次男は恋人が男性の自称・長女。三男はグラビアアイドル撮影会を主催しては赤字で、親に無心ばかり。皆いろいろあるけれど、「家族」の日々は続いてゆく。そんな一家の日常をユーモラスに、温かな眼差しで綴った物語。解説・木内昇
じい散歩
定価:825円(税込)
判型:文庫判
ISBN:978-4-575-52679-0
発売日:2023年8月8日
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夫婦あわせて、もうすぐ180歳。
三人の息子は、全員独身。
ながいながい下り坂。
みんな迷子になりながら、どこかに行く。
じいちゃんの走馬灯はわりかし元気に上映中。
西原理恵子さん推薦!
朝日、読売、日経、産経、毎日、東京新聞各紙、NHKラジオ深夜便など15以上のメディアで絶賛!
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失敗続きで課題満載の人生を、静かに肯定してくれるようなやさしさと強さが、至るところにちりばめられている。
木内 昇氏(解説より)
この人のやさしさが小説の後半にどんどん胸に迫ってきて、エピローグで建二が猫の話をするときに、私は感極まって泣いてしまった。
角田光代氏(毎日新聞 2021年2月6日付)
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