2025年に作家デビュー30周年を迎えた芥川賞作家・藤野千夜氏。代表作の一つ『じい散歩』(2020年 双葉社刊)は続編『じい散歩 妻の反乱』と合わせて累計20万部を突破し、幅広い読者に支持されている。デビュー当初からの根強いファン層に加え、近年は一般読者や書店員、同業作家からも注目を集めている。
さらに昨年は、小泉今日子と小林聡美がW主演を務めたドラマ『団地のふたり』が大きな話題を呼び、原作小説(2024年 双葉文庫刊)も15万部を超えるヒットに。50代女性二人の友情を描いた同作には、多くの共感と温かな視線が寄せられた。
今回、デビュー30周年を記念して、双葉文庫から刊行されている藤野作品の中から4点をセレクトし、全国書店でフェア展開を実施中。帯には人気作家4名による推薦コメントが掲載されている。
優しさとノスタルジー、そしていずれの作品にも人の心の静かなつよさが宿る藤野ワールドを是非お楽しみいただきたい。
〈熱烈漫画愛小説〉

『編集ども集まれ!』
職を失くした日々の描写にさえ悲壮感が漂っていないのはきっと、大好きなものがある人間だけが内包する海のような豊かさが、どの頁からも溢れ出ているからだろう。
朝井リョウ氏、共感!(読売新聞 17年11月5日書評)
〈山あり谷あり家族小説〉

『じい散歩』
この人のやさしさが小説の後半にどんどん胸に迫ってきて、エピローグで建二が猫の話をするときに、私は感極まって泣いてしまった。
角田光代氏、感涙!(毎日新聞 21年2月6日書評)
〈昭和ノスタルジック少女小説〉

『時穴みみか』
デビューした後に、友達に藤野千夜さんの『時穴みみか』を薦められて読んで、
いなくなっちゃった子のこととかを思い出して、ぼろぼろ泣いてしまったんです。
窪美澄氏、号泣!(「小説すばる」25年8月号対談)
〈50代女友達小説〉

『団地のふたり』
自分の本より読んで欲しい本って、そんなにありません。今ちょっと寂しい人、迷ってる人、将来が不安な人にもおすすめです!
原田ひ香氏、絶賛!(原田ひ香 公式X)