定価:1,705円(税込)
判型:四六判
ISBN:978-4-575-31810-4
発売日:2023年7月26日
数々の孤独死現場を取材してきた著者が直面した現場には、家族やパートナー、社会との関係に苦しんだ「生きづらさ」の痕跡があった──。他の人のように上手く生きられない。現代人が抱えるどうしようもない辛さを様々な角度と視点から探る、著者初のエッセイ。毒親、引きこもり、婚活、女性用風俗、就職氷河期世代……複雑に絡み合う現代の「B面」から、私たちの生き方を考える。
COLORFUL連載時の第1回は【こちら】
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「生きづらさ時代」は、「生きやすさを渇望する時代」でもある。
だからこそ、私たちの足もとで輝く人間の小さな営みにも目を向ける意味があるはずだ。
(「あとがき」より)
第一章 私が生きづらいのはなぜか
母親と生きづらさ/事故物件に刻まれた「生」の証/私を縛る容姿のコンプレックス
第二章 私たちを縛りつける「性」
女性用風俗の現場から/婚活戦線で傷つく女性たち/弱さを見せられない男性/ロスジェネとその傷
第三章 いまの時代の生きづらさ
Z世代の繫がり/年収400万円時代の生きづらさ
第四章 生きづらさを超えて
喪失感が生む生きづらさ/SNS依存から抜け出す/溢れるモノを「捨て活」/ごみ屋敷が告げたSOS/生きづらさとの付き合いかた