若くて可愛い女の子、いつまでそう扱われるの? 愛され守られたい、自立し強くありたい、無関心で平穏に過ごしたい――3つの本心に引き裂かれながら、社会が望む女性像に擬態して生きる森。その異質な気配に気づいた職場の同僚に声をかけられるが……。一人の女性が見つめる世界の歪みと、その先の希望を克明に描いた物語。
定価:1,815円(税込)
判型:四六判
ISBN:978-4-575-24614-8
発売日:2023年3月23日
生きづらい社会を生き抜くために
この体の中でせめぎあう
3人のわたしたち
●可愛さ 甘え
●強さ 自立心
●脱力 諦め
「多様性」で片づけられない痛みを抱えるすべての人へ捧ぐ――。
正解のない世界で自分を肯定するための物語。
愛され守られていたい。
隙を見せず強くありたい。
無関心で平穏に過ごしたい。
歯科助手のアルバイトをしている森。彼女の中では三人の「わたし」の意識が、めまぐるしく移ろう。
相反する内側の声に引き裂かれる森は、仕事が終わるとスマホでゲームの世界に逃げ込むのが常がだった。
ある日、職場の「新人くん」が同じゲームをしているとわかり、彼とゲーム内で〈友達〉になるが……。
可愛いに呪われ、強さに囚われ、諦めに蝕まれ、その果てにあるものとは――?
一人の女性を通して描かれる世界の歪みは、きっとわたしたちの現在地だ。
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