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小説

川のほとりに立つ者は

寺地はるな[著]
川のほとりに立つ者は
あらすじ

カフェの若き店長・原田清瀬は、ある日、恋人の松木が怪我をして意識が戻らないと病院から連絡を受ける。松木の部屋を訪れた清瀬は、彼が隠していたノートを見つけたことで、恋人が自分に隠していた秘密を少しずつ知ることに――。「当たり前」に埋もれた声を丁寧に紡ぎ、他者と交わる痛みとその先の希望を描いた物語。

川のほとりに立つ者は
寺地はるな[著]
判型:四六判
定価:1,650円(税込)
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寺地はるな(てらち・はるな)
1977年、佐賀県生まれ。大阪府在住。2014年『ビオレタ』で第4回ポプラ社小説新人賞を受賞し、デビュー。20年『夜が暗いとはかぎらない』で第33回山本周五郎賞候補。21年『水を縫う』で第42回吉川英治文学新人賞候補、同年同作で第9回河合隼雄物語賞を受賞。23年『川のほとりに立つ者は』で本屋大賞9位入賞。近著に『わたしたちに翼はいらない』『こまどりたちが歌うなら』などがある。