小説
ゴミの王国
あらすじ
父の影響で過剰にきれい好きになった日下部朝陽は、東京の民間清掃会社で契約社員として様々悩みを抱えながら働いている。ある日、隣の部屋に住む佐野友笑の部屋がゴミで溢れかえっていることに気がつき、驚く朝陽。物を捨てられない友笑は、ゴミを集めてはアート作品を作っていた。二人の距離はいつしか縮まり、親との確執や就職問題、人と関わっていく喜びと難しさ……目の前に立ちはだかる壁をひとつひとつ乗り越えていくが──。片付けたい男と片付けられない女。正反対の二人の、未来に希望がじんっと灯る成長物語。
『ゴミの王国』試し読み