由緒ある家に生まれるということは、生き方を選べないということかもしれない――。
上方歌舞伎を代表する名門と、祇園の老舗置屋。跡継ぎへの執着。不妊治療の果ての決断。歴史の重圧に押し潰された大人たちの選択が、未来の若者たちを翻弄していく。
懸命に舞台へ向かう者と、天性の華で観客を魅了する者。
決して交わってはいけなかった才能同士が激突する時、祇園の街に隠された「最大の嘘」に涙する。