孫の桃子の住む長屋で起きた女絵師・お貞殺しの全容も掴めないなか、愛坂桃太郎と旧知の仲だったおぎんまでもが何者かに殺されてしまった。憎からず思っていたおぎんの弔いのためにも事件を解決すべく、決意をあらたに事件の手掛かりを探しはじめる桃太郎は、八丁堀に住む与力の妻がおぎんの家に出入りしているところを見かける。果たして女はふたつの殺しに何か関わりがあるのか。一刻も早く事件を解決し、桃子と過ごす穏やかな日常を取り戻すのだ! 孫を背負って悪を斬る、大人気時代小説シリーズ第三弾!