手の怪我から四カ月ほどが経ち、同心の仕事を再開した徳川竜之助は、ある日柳生全九郎の死を知る。「全九郎はもう一人のわたしだ」との思いを持つ竜之助は、彼が最後に探ろうとした謎の追及を開始するのだが……傑作時代小説シリーズ新装版、第十一弾!