まるで妖術を使っているかのような奇妙な手口で大胆な盗みを行い、江戸の街で大きな噂となっている盗人・南蛮小僧。多くの珍事件を解決してきた南町奉行所の見習い同心の徳川竜之助も、今回ばかりはなかなか事件の全容を摑みかねるが、やがて数々の盗みの陰にひそむ不可解な点に気付く。果たして謎の盗人の正体と、隠された大きな目的とは? 傑作時代小説シリーズ新装版、第四弾!