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小説

蔦重の教え

車浮代[著]
蔦重の教え
あらすじ

2025年NHK大河ドラマの主人公・蔦屋重三郎、通称「蔦重」がまだ歌麿も写楽も一九も売り出していなかった頃が舞台──退職を強要されている50代の崖っぷちサラリーマン・武村竹男(タケ)はある日、お稲荷さんの怒りに触れて江戸時代にタイムスリップ。なぜか20代に若返ったタケを拾ってくれたのは、なんと江戸出版界の風雲児と名高い蔦屋重三郎だった! タケは訳が分からないまま、無名時代の喜多川歌麿らを同僚として勝手知らぬ江戸の町で懸命に働く。蔦重の叱咤激励は口は悪くとも人間の本質をついていて思わずメモを取りたくなるものばかり。「俺は、人生ってのは知恵比べだと思ってんだ」──蔦重の言葉がタケを成長させる。面白さと感動を保証する、極上エンタメ小説!

蔦重の教え
車浮代[著]
判型:文庫判
定価:781円(税込)
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車浮代(くるま・うきよ)
時代小説家、江戸料理・文化研究家。セイコーエプソンのグラフィックデザイナーを経て、故・新藤兼人監督に師事しシナリオを学ぶ。主な著書に『春画入門』(文春新書)、『落語怪談 えんま寄席』(実業之日本社)など。近著に『江戸の料理本に学ぶ 発酵食品でつくるシンプル養生レシピ』(東京書籍)、『天涯の海 酢屋三代の物語』(潮出版社)、『歌麿春画で江戸かなを学ぶ』(中央公論新社)、『江戸っ子の食養生』(ワニブックスPLUS新書)がある。国際浮世絵学会会員。