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小説

夫よ、死んでくれないか

丸山正樹[著]
夫よ、死んでくれないか
あらすじ

結婚五年目にして夫婦関係が冷えきってしまった麻矢、離婚を経験した璃子、モラハラ気質の夫に悩みながら一人娘を育てる友里香。三十代半ばになった大学の同級生三人組は、立場は違うが、みな夫への不満を抱えていた。ある夜、友里香はモラハラ夫との間に大きなトラブルを抱えることになり、さらに麻矢の冷淡な夫も何の前触れもなく失踪してしまう。夫の身に一体何が起こったのか!?
次々起きる事件によって、固い絆で結ばれた三人組の仲にも亀裂が入り始める……。結婚前には誰も教えてくれなかった、結婚の本質と危うさに迫る、衝撃のノンストップ・ミステリー!

夫よ、死んでくれないか
丸山正樹[著]
判型:四六判
定価:1,870円(税込)
丸山正樹(まるやま・まさき)
1961年、東京都生まれ。早稲田大学卒業。シナリオライターとして活躍の後、松本清張賞に応募した『デフ・ヴォイス』で、作家デビュー。 コーダ(ろう者の両親の家庭で育った聴者の子ども)である手話通訳士を主人公にしたミステリーで話題となり、続編の『龍の耳を君に』『慟哭は聴こえない』『わたしのいないテーブルで』などが次々と刊行される。 2021年『ワンダフル・ライフ』で読書メーターOF THE YEAR 2021に選ばれる。他の著作に『漂う子』『ウェルカム・ホーム!』『キッズ・アー・オールライト』などがある。