昭和50年代前半、中高一貫男子校の漫画研究部に所属する15歳の「わたし」。山中のバンガローで行われる、一週間の漫研夏合宿に参加する。「D菩薩峠の合宿で、ぜったい一緒に寝ようね。おにいさまより」というメモをわたしの荷物に入れたのは、だれ? 35年の時を経て回想されるひと夏の出来事。性への戸惑いと、思春期の可笑しくも切ない愛をつぶさに描いた、芥川賞作家の自伝的青春小説。巻末には川上弘美による寄稿を収録(文庫化にあたり『D菩薩峠漫研夏合宿』を改題)。
定価:803円(税込)
判型:文庫判
ISBN:978-4-575-52932-6
発売日:2026年7月8日
男子だけの漫研夏合宿。
おにいさまから謎のメモ。
15歳の「わたし」の胸は、泣きたいくらい高鳴っていた。
読み終わってから、ためいきをついた。
人間ってなあ。というためいきだ。
このためいきをつかせてくれる小説は、稀だ。
川上弘美氏